classics-disco’s blog

西洋古典学を学ぶ一学生のブログ

春休み──花粉からの逃走

 長ーーい冬学期がようやく終わった。今学期はなかなかハードだった…(まあ毎学期そう思ってるわけだが)。特に「旧約聖書概論」はグループワークだけじゃなくリーディングの量も多くて課題こなすのが大変でした!でも、今まで取って最もよかった授業の一つ。ありがとうございましたR先生。

 

 二年時で「ギリシア語Ⅰ」「ギリシア語Ⅱ」「新約ギリシア語」というギリシア語の授業と、「ラテン語Ⅰ」「ラテン語Ⅱ」「ラテン語講読」ラテン語授業を取り終えてしまったので、ここからはどれだけ自分で伸ばせるかが肝になる(汗)。来学期は「ギリシア語講読」「ラテン語講読」を履修するのが楽しみである。また、新たにヘブライ語にも挑戦するので、どきどきである。

 

 ICUの春休みは短い。もうあと一ヶ月くらいしかない。僕のこの春休みの目標は、ずばり、ドイツ語の上達である。去年の夏から独学で始めたけれど、学期中は他の勉強に追われて時間が取れず、まだ全然モノになっていない。この休み中に終わらせたいのは、「ドイツ語で読む『星の王子さま』」(これは割と簡単なドイツ語で書かれている)を読み終えて、願わくば Der klein Prinz(『星の王子さま』ドイツ語訳)を読んで暗記しちゃおうと思っている。実は僕は留学中The Little Prince(『星の王子さま』英語訳)を読んで暗記して英語を勉強した。そのとき、僕は楽観的にもこう思った。「『星の王子さま』は様々な言語に訳されている…しかしストーリーはすべて同じだ…そして僕の頭にはストーリーが刻み込まれている…だったら色んな言語で書かれた『星の王子さま』を暗記さえすれば、その言語を習得できるのでは…!」

 

 結果から言うと、この勉強法は欠点があった。まず、基本文法は抑えてないと、読む気が起きない(あたりまえだけど)。だから僕は、関口先生の文法書(上中下)を終わらせてみた。次に、文法を体系的に理解するために、使いやすい文法書が必要だと思った。だから中山豊『中級ドイツ語』を買った。これで準備は整った!あとはドイツ語(『星の王子さま』)を読んで、辞書を引きまくって、同時に文法書も進める。これが春休みのタスク①である。

 

 次がラテン語。今学期はオウィディウス『メタモルフォーセース』の一部(アラクネーの話)をやったので、お気に入りの箇所である「エコーとナルキッソス」を自分で訳してみる。あわよくば暗記する。Jonesさんという人が「Reading Ovid」という、僕みたいな初級文法終わった人が次に読み始めるのにぴったりの本を書いてくれてるのでとてもありがたい。これを僕の注文で買ってくれたICUにも感謝。(ウェルギリウスアエネーイス』もやりたいけど、これは今度かな)これがタスク②。

 

 最後に一番大事なギリシア語だけど、自学出来るような、適当な教材がなくて困ってます。誰か良いのがあったら教えてください…読書会でプラトン『饗宴』を読んだから、饗宴を頑張って読んでみようかな。

 

 後は読みたい本を読む。先生からいただいた、『ホメロスイリアス」への招待』は春休みの間に読んで感想書きます。時間あれば現代ギリシア語齧りたい(ギリシャは卒業旅行とかで行きたい!)し、フランス語も齧りたい…いつかはフランス語で『星の王子さま』を読むのが夢なのだ。でもあんまり欲張ってもなあ。うん、のんびりやります。